今日の魚第23回です
今日の魚はこいつです
前回紹介されたマルソウダにそっくりのヒラソウダ:【日本】・【食可:(※(念のため)シガテラ毒注意(※1))・(※低鮮度のものはヒスタミン中毒注意(※2))】:平宗太(Auxis thazard)です
ヒラソウダはスズキ目(Perciformes)サバ科(Scombridae)ソウダカツオ属(Auxis)の魚で、英名はFrigate tuna(日本語にするとフリゲート艦、快速軍艦)です
ヒラソウダは世界中の暖海に生息しています
ヒラソウダのほうがマルソウダより沿岸性です
ヒラソウダは本当にマルソウダとの区別が付きにくいです
区別するポイントは・・・
①鰓蓋(えらぶた)上端の暗色斑が頭部背面の暗色域と離れたらヒラソウダ、連続したらマルソウダです
②ヒラソウダは胸甲部は第1背鰭と第2背鰭の間で急に細くなります
③ヒラソウダは体高が、やや高いですが、マルソウダはやや丸みを帯びています
猟師さんは厳密に区別できるらしいです
ヒラソウダはマルソウダと比べるとややヒスタミン中毒のリスクが少ないです
なので、釣りたて・獲りたては生食が可能ですが、血合いはクセが強いので取り除いたほうがいいです
ヒラソウダの刺身はカツオの刺身より酸味が少なく食べやすく、おいしいので食味に関してはマルソウダより優れていると言えますね
カツオよりもおいしいという人も少なくないようです
旬は秋から初冬です
しかし、築地などの中央市場に入荷することはまずありません
やはり、シガテラ毒などに関して100%の信頼が置けないからでしょうか
ヒラソウダは全長50センチほどになり、ややマルソウダより大型です
さらにソウダガツオの宗太という漢字について述べます
惣太とも書きますが、榮川省造は漢字をあてるなら、水面で群れになって小魚を補食するさまから騒多、もしくは騒大だろうと書いています
基本的にサバの仲間の魚には高速回遊魚が多くフィッシュイーター(捕食者)が多いです
なので英名がBullet tuna(弾丸ツナ)やFrigate tuna(フリゲート艦、快速軍艦)になったりするんですね
英名にもその魚の性質が由来していることも多いですよ
そんなところに注目するとさらに魚について知ることが面白くなりますね
次回はどのような魚かは未定です
※1:シガテラ毒・・・シガテラは、熱帯および亜熱帯海域の主としてサンゴ礁の回りに
生息する毒魚によって起こる死亡率の低い食中毒の総称で使われています
よく知られるフグ毒やアレルギーを起こすサバ型魚類で起こる食中毒は除かれます
シガテラという言葉は、カリブ海でシガciguaと呼ばれる巻貝の1種に由来するといわれています
シガテラ毒は最初の生産者は有毒藻類でこれを食べた草食魚がまず毒化し、次いで肉食魚に毒が移行するといわれています
シガテラ毒は致死量で比較すると前回述べたTTX(テトロドトキシン)の約20倍もの毒性があるとされています
シガテラ毒はTTX同様、加熱、冷凍、酸などでは分解されません
※シガテラ毒の主な中毒症状
①嘔吐、下痢などの消化器障害
②血圧降下や心拍数の減少などの循環器障害
③ドライアイス・センセーション(※3)などの知覚異常、縮瞳などの神経の障害
④脱力感、関節痛などのその他の障害
おもに現れる症状としては神経系の障害だそうです
また、フエダイ類などの肉食魚による中毒が循環器系障害を伴う多様な症状を示すのに対して、草食もする魚は、消化器系と神経系の障害が主で、毒魚の食性で症状に差があるらしいです
後遺症は1~3ヶ月続いたり永くなると1年近くなる場合もあるそうです
注意してほしいのはすべてのソウダガツオや南方系の魚にシガテラ毒があるとは限らないということです
地元の猟師さんなどに確認するのが一番だと思います
※2:ヒスタミン中毒・・・一昔前までは重要な食中毒で、青魚の体内細菌が原因です
ヒスタミン中毒は比較的軽症な中毒で,長くても1日で治まり,抗ヒスタミン剤を使用すればさらに早く治ります
しかし,心肺機能が悪い方だと重症になることもありますので十分な注意が必要です
ヒスタミンは腐敗臭の元のアンモニアより早く生産されるので見かけが大丈夫だからということはありません
ヒスタミンは熱では分解されません
どうやら、そのような魚は買ってからすぐに冷凍するのがいいようです
※3:ドライアイス・センセーション・・・シガテラ中毒のときに現れる温度感覚の異常です
症状は、暖かいものに触れても冷たく感じたり、水に手を入れるとドライアイスに触れたように感じたりするものです
画像引用元:http://pick5.pick.uga.edu/mp/20p?&see=I_RR1999&guide=Shorefishes#Top
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